「素敵な出逢いコンサート」 を開催しました

5月19日、四谷区民ホールで開催した「素敵な出逢いコンサート」は、まさに“素敵”な出逢いがいっぱいのコンサートでした。

昨年、一昨年と横浜で開催した舞台公演「21番目の素敵な出逢い」は大変好評をいただきましたが、今回は初めての音楽イベント、そして初めての東京公演でした。

美術の世界には「アールブリュット」という言葉があり、知的にハンディのある人が制作する絵画や塑像などが評価されるようになってきました。音楽でも、何かきっと彼ら独特の表現があるのでは、と思ったのがきっかけでした。

まず、オープニングはドリプロスクール生による元気のいいソーラン演舞。

 

そして、第1部はダウン症のあるパフォーマーによる歌と演奏、第2部は自閉症のあるパフォーマーによる歌と演奏で、7人のパフォーマーたちが独自の世界観で、聴く人の心に響く演奏を披露しました。

第1部トップバッターはTOSHIKIさん。哀愁を帯び優しい音色のトランペット演奏でした。伴奏はお母様のeiko さん。曲は「虹の彼方に」「L-O-V-E」

大人の雰囲気で曲をなめらかに演奏する清水麻由さん。
「子犬のワルツ」「雨に濡れても」「ホールニューワールド」

内海隼吾は全身で想いを歌に乗せました。伴奏は、ドリプロスクールで「歌」のレッスンを担当してくださっている増渕恵さん。
「見上げてごらん夜の星を」「昴」

鈴木凜太朗さんは、右手首から先が欠損していますが、左手5本指と右手で奏でる音色は優しく深い味わいです。
ショパン「別れの曲」 シューマン「トロイメライ」

今回、ピアノ演奏の3人の手元をスクリーンに映し出しました。演奏の様子がよくわかったと好評でした。

第2部は自閉症のあるパフォーマーたちの歌と演奏

 

 

 

 

 

 

 

まず、「ノブタク」のお二人の演奏。本間惟彦さん(ヴァイオリン)と小柳拓人さん(フルート)のデュオの演奏は、技術の高さを感じさせ、呼吸を合わせての演奏は相当なものでした。伴奏はノブくんのお母様本間桃子さん。「美女と野獣」「エトピリカ」

 

 

 

 

 

 

 

 

惟彦くんのヴァイオリン・ソロ演奏。演奏前はライトが気になっていましたが、演奏が始まるとあっという間に集中し、見事な演奏でした。「ウィーン風行進曲」

 

 

 

 

 

 

 

 

拓人くんのピアノ・ソロ演奏。 銀盤の上を指が飛び跳ね、踊っているかのような演奏に圧倒されました。  「トルコ行進曲によるコンサートパラフレーズ」

 

 

 

 

 

 

 

今回司会をしてくださったのは、小柳真由美さん。拓人くんのお母様です。拓人くんの演奏とともに講演をされているので、司会進行も慣れていてさすが!でした。ありがとうございました!

 

 

 

 

第2部のラストは神谷たえさん。天使のような澄んだ歌声と歌唱力に、会場中が魅了されました!
「いのちの名前」(千と千尋の神隠しイメージソング)「「カラー・オブ・ザ・ウィンド」(ディズニーアニメ・ポカホンタスから) 「Stars~名もなき星達~」(ホットジェネレーションオリジナルミュージカルから)

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、障がいの違いを超えて、7人全員で歌い、演奏した「千の風になって」。

7人が揃って練習したのは、午前中のリハが初めてでしたが、本番はばっちり、切々と胸にせまるものがありました。

彼らたちの歌や演奏が、どうして胸にせまるのか・・・。

ひとつには、様々な困難を抱えていながらも、音楽が大好きでそしてコツコツと努力を積み重ねてきたことが、歌や演奏から伝わってくるからでしょう。凜太朗くんは右手首先が欠損しています。TOSHIKIくんは、心臓にペースメーカーが入っています。隼吾は、左耳が聞こえていません。他のみなさんもそれぞれに困難を抱えていても、それでも、歌うこと、演奏することが好き、という気持ちがあふれているからなのではないでしょうか。

また、彼らは心のままに歌い、演奏します。上手に見せようとか、うまく繕う、ということがありません。

ドリプロスクールでは「美術・書道・写真」の作品展を毎年開催しますが、彼らの書を見た書道家が、「うまく見せようとしていない。天真爛漫、心から書くことを楽しんでいて、見ていて気持ちがいい」と言ってくださったことがありました。

彼らの歌や演奏は、リズムや音程といった「ルール」にのっとっていないところもあるかもしれません。でも、それを陵駕する音楽にかける情熱、ひたむきさ、独特の感性から生まれる歌や演奏が、聴く人の心にまっすぐに届くのかもしれません。

 

今回、シンガーソングライターで、ダウン症のお子さんを育てていらっしゃる水越けい子さんが来てくださいました。ブログにこう書いてくださっています。

「ピアノ演奏、バイオリン、トランペット、フルート、そして独唱。一人一人の演奏、歌が私の心の奥の奥まで届いて途中ウルウルしてしまいました。ショパン、スタンダードナンバー、ディズニー…いろいろな曲を聴くことができましたが、どれも皆さんが自分のものにして、一人一人が表現者として、それを裸の心で私達に投げかけていました。会場は沢山の感動の言葉や感じた想いを全て力いっぱいの拍手にこめて送り返していました。私ももちろん同じに。…私も母親として、音楽を演る人間として、また一人の人としていろいろ感じ、何事にも大切な原点も感じ貴重な時間をいただきました。関係者の皆さまにも感謝いたします。本当にありがとうございました。」

こちらこそ、嬉しいです!ありがとうございました!

3部は、一期ジャムさんのジャンベ演奏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会場も巻き込んだ楽しい演奏で、最後は楽器やペットボトルマラカスを持って、舞台に上がっていっしょに盛り上がりました。

会場が一体となって、楽しく幸せな時間となりました。ありがとうございました!

4部は、パフォーマーとお母様お父様によるアフタートーク

 

 

 

 

 

 

 

 

リハーサルでは、椅子を並べて座ってもらうつもりだったのですが、時間が押してしまって、急遽立ったままで。

パフォーマーたちには、日頃何をするのが好きなのかを聞いたり、お母様お父様方には、お子さんが小さいときの苦労話や、音楽をやっていてよかったこと、などを伺いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

演奏しているときの姿とはまた違う素顔が見られ、またお母様お父様方のお話は、アンケートに「もっと聞きたかった」という感想が多かったほど、聞き応えのあるものでした。

公演後、ロビーでは「ふれあいタイム」。パフォーマーたち、お母様お父様方と観客のみなさまとの交流があちこちで見られました。

パフォーマーのみなさん、素敵な歌と演奏をありがとうございました。

そしてお父様お母様方、お話いただきありがとうございました。

開催に関わっていただいたみなみなさま、来ていただいたみなさま、本当にありがとうございました。

※この公演は、公益財団法人大阪コミュニティ財団より助成金をいただき、実施いたしました。

 

 


「21番目の素敵な出逢い 」報告 第2弾

3月5日に開催された「21番目の素敵な出逢い」の報告、確認作業などで、第2弾が大変遅くなりました!

会場は、京浜東北根岸線「新杉田」駅近くの杉田劇場。

入口前のホワイエには、書道の時間に子どもたちが一字ずつ書いた書を、担当の佐藤高翔先生が裏打ちし、つなげて台紙に貼り、看板をつくってくださいました。そして、美術のレッスンで子どもたちがつくった「ちぎり絵」も会場に彩りを添えてくれていました。

書の21番目の素敵な出逢いちぎり絵

会場300席は満席。公演前に前売りが完売状態になりありがたいことでしたが、お電話をいただいても、お断りしてしまった方が何人もいて、申し訳なかったです。

イベントは3部構成。
第1部 ダウン症のあるパフォーマーたちの演奏
第2部 演劇
第3部 トークショー

順番にご紹介します。

第1部、まず榊原俊輝くんのトランペット演奏から。曲は「虹の彼方に」「上を向いて歩こう」
切々とこころに響く音色で、俊輝くんは演奏しているときに「東北の被災地のことを思って演奏した」そうです。伴奏は、俊輝くんのおかあさんでEikoさん。

俊輝くん

2番手は内海隼吾の独唱。歌は「宇宙戦艦ヤマト」「見上げてごらん夜の星を」
「ヤマト」は初挑戦の歌でした。今まで歌ってきたバラード調とは違って、テンポも速く、むずかしかったのですが、本番では気持ちよさそうに歌っていました。伴奏は、増渕恵さん。

隼吾アップ

そして、最後は鈴木凜太朗くんのピアノ演奏。曲は「別れの曲」(ショパン)、「トロイメライ」(シューマン)。温かで、優しい音色に会場は聞き入っていました。

凜太朗くん 全体

3人の演奏のあと、それぞれのお母さんにも出てきてもらって、インタビュー。「練習は何が大変?」「どんなことを大事に子育てしました?」などなど、舞台転換ための5分ほどでしたが、母談義は、イベント終了後の会食でまた花開きました。

 

インタビュー

アンケートから

〇榊原くん:とてもペースメーカーを入れてるとは思えない力強い音でした。時々哀愁を帯びた音を出してドキッとさせられました。
内海くん:自由な表現方法にただただ聞きほれました。
鈴木くん:とても素晴らしい演奏に、涙が出ました。

〇皆さんの力強い演奏に鳥肌がたちました。

〇心臓や耳や手に障がいがある中でも、好きなことに熱中し、のびやかに自信を持って演奏されている姿が、ほほえましかったです。ピアノ「別れの曲」は音色が素晴らしかったです。

 

第2部は、ダウン症や知的ハンディのある14人を中心に、常盤貴子さん、女優の志甫真弓子(しほまゆこ)さんにも入っていただいての、演劇「21番目の素敵な出逢い 」でした。

今回、内海が初めて脚本を書かせていただきました。 ダウン症や知的ハンディのある子たちにも生まれてくる意味がある、ということ伝えたい、と書いた脚本でした。
私の拙い脚本に、なんと、トークへの出演をお願いしていた常盤さんが演劇にも出てくださることになり、常盤さんが志甫さんを誘ってくださり、志甫さんのご主人であり、俳優の中山祐一朗さんが演出をしてくださり、さらには舞台監督に福澤諭志さんが入ってくださり・・・というご縁のの連鎖で、素敵な演劇になりました。

さて、ざっと内容をご紹介します。

幕があくと、そこは天国。赤ちゃんのこころたちが、おかあさんを探す旅にでるところ。

のんびりやのランとカンタの旅を心配した女神が、見守り役としてシュリとルウ(常盤さん、志甫さん)をつけて、送り出しました。

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旅の始まりは、トリたち、風たちと出逢って、とても楽しげ。

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そこに突風が現れて、洪水に流され

突風

 

 

洪水

 

 

 

 

 

 

 

 

 

辿り着いたのは、奇妙な「あたたかな闇」のなか。

そこで、出逢ったのは、魚のジン。蛙のチョウスケ。蛇のミミ。そして胎児のメグとメイラ。

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メイラに教えてもらった方角に進んでいくと、クラップ族やクセイ族と出逢い、

 

クラップ族

クセイ族

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旅の終わりに近づいた彼らに、女神から旅の真実が明かされ、ラストへと向かいます。

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ラストは、1部に出演した凜太朗くん、俊輝くんも友情出演し、会場のみなさんにも舞台に上がってもらい、「いのちの理由」を大合唱して盛り上がりました。

 

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アンケートから

〇ひとりひとりが精いっぱいの努力をして、この素晴らしいステージに仕上がったのだと思います。のびのびと演じている姿から、スタッフのみな様が目指しているものが伝わってきました。

〇個人個人の個性が、きっと予定通りの演劇の出来を数倍も上廻るような出来にしたんだろうなあと、トークショーのお二人の稽古の様子からのお話でわかりました。

〇笑い、そして最後は涙、涙…素晴らしい劇でした。

〇皆、個性的で生命力にあふれ、ひきこまれ感動しました。

〇それぞれの演技も素敵でしたが、カーテンコールで紹介に応えるパフォーマーの一人一人が今の生命一杯、輝いていました。

 

休憩をはさんで、第3部はトークショー。

はじめは、元宮城県知事で、NPO法人 ドリームエナジープロジェクト の特別顧問の浅野史郎氏と、常盤貴子さんのお二人での話し。何が普通で何が障がいなのか、というくだりで常盤さん「私も障がいあるんですよ。稽古の時間が守れないっていうのも、障がいですよね」と語る笑顔がステキでした。

途中から演劇を演出してくださった中山祐一朗さんと志甫真弓子さんが入っての4人トークでは、障がいのある子たちと初めて関わってみての感想などを話してくださいました。

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アンケートから

〇とても流れがよく、ひきこまれた。

〇常盤貴子さんの飾らないお人柄に感動しました。これからも応援し続けます。

〇アーティストを自認する人は、「障害者」といわれる人たち本来の自由な表現から学ぶべきだと常々感じているので、影響力のある人がそれを発信してくださって、ほんとうに心強かったです。また演出家が「知らなかったことが逆に彼らをのばした」というくだりはとても興味深く、そのことについてしっかり考えてみたいと思いました。

〇常盤さんの自然体、素敵です!

〇「障害者」っていう言葉に周囲が過敏になり過ぎている、ということを改めて感じました。いわゆる「障害者」も、ありのまま、当然の存在」として生きていくべきだと実感させられたトークショーでした。

 

 

 


「21番目の素敵な出逢い 」報告 第1回目

3月5日(土)、京浜東北根岸線新杉田駅前にある横浜市磯子区民文化センター杉田劇場で行われた「21番目の素敵な出逢い 」。

3月21日の世界ダウン症の日にちなんで、インクルーシブな社会をめざし、ダウン症や知的ハンディのある人たちの明るい笑顔やいきいきと輝く姿と出逢うイベントとして、開催されました。

今回は、9年前に映画「筆子・その愛~天使のピアノ~」で主演の石井筆子役を演じ、出演したたくさんのダウン症の子たちと交流のあった常盤貴子さんが特別ゲストとして、来てくださいました。

あまりに著名な方ですので、事前にはお名前を出さず、「サプライズゲスト」とのアナウンスに止めておいたので、会場でプログラムを見て、びっくりした人も多かったはず。

写真とビデオ撮影は一切禁止で、オフィシャルのカメラマンにお願いしています。
それらがあがってきたら、詳しくご報告します。

とりあえず、2部演劇の出演者を中心に撮った集合写真のOKがでましたのでアップします。

21番目の素敵な出逢い 集合写真 サイズ小

前列中央が常盤さん、いっしょに出ていただいた女優志甫真弓子(しほまゆこ)さん。
後列左から、NPO副理事長内海邦一、演出の中山祐一朗さん、ピアノ演奏の増渕恵さん、3部で常盤さんと対談された浅野史郎さん。右端が内海智子。
中列右から2番目が、1部でトランペットを演奏してくれた俊樹くん、中央(浅野先生前)がピアノ演奏の凜太朗くん、中山さんの前が独唱した隼吾、です。
詳しくは、またあらためて。

セプテンバーコンサートに出演

9月20日、鵠沼の亀茶房というコミュニティカフェで行われたセプテンバーコンサートにドリプロスクールの子どもたちで出演しました。

セプテンバーコンサートは、アメリカ9.11のテロの鎮魂のため、ニューヨークの各地で行われたコンサートがはじまりで、平和を願うことをモットーに、「ここでセプテンバーコンサートをやります」と名乗りをあげたところが会場になる、というコンサートです。
(ホームページ http://www.sepcon.jp/index.php)

今回初めてのエントリー。歌のレッスンを担当してくださる増渕先生と、音大4年生の鈴木唯さんに、入っていただき、「ビリーブ」と「Let it go」の2曲を熱唱しました。

140920 セプテンバーコンサート 「Let it go」


セプコン2

 

 

 

 

 

 

内海隼吾くんは、ソロでも出演。「翼をください」と「サンタルチア」に挑戦しました。

 

サンタルチア

 

 

 

 

 

 

お客さんたちからはあたたかい拍手をたくさんいただきました。

他の出演者との交流もあり、とても楽しい時間でした。

来年もまた出演したいと思います!