10月24日25日、横浜で行われた中小企業家同友会の「障害者問題全国交流会」に参加してきました。
私は最近、ぷれジョブの協力企業を探す目的で、神奈川県の中小企業家同友会の定例会などに参加しているのですが、参加してびっくり!障がいのある子の親としては、遠い存在だった一般企業の経営者の方たちが、障がいを前向きにとらえ、障がい児へ温かなまなざしをむけてくださっていて、それはそれは驚きの連続でした。こちらの話もすっと理解し、企業として協力、またジョブサポーターになってもいい、とすぐに手を挙げてくださいました。
勢いで、全国交流会にまで参加してしまったのですが、得たもの、感じたこと、計り知れないです。まず、そのスローガンがスゴイ!
「共に働き、育ち合う、その素晴らしさを広げよう! ~知らないから見える壁、知ることでなくなる壁~」
親の会主催の啓蒙のための集まりじゃないんですよ。一般企業の経営者の集まりですよ!企業の経営者がほとんどですが、障がい関係のNPOや事業所の経営者含め過去最高、700名近く集まったんです。半数は神奈川、半数は北海道から沖縄までの各地域から、わざわざいらしてる。
2日間の内容は、「障害者と健常者が共に生き、働ける社会を学ぶ。障害者雇用への関心を深め、その取り組みの輪を広げる」という開催目的のもと、講演があったり、7つの分科会に分かれてディスカッションしたり・・・。
どんな話だったのか、あれもこれも書きたくなってしまうのですが、今回はほんとにさわりだけ。
ともかく、最初から最後まで一貫して流れていたのは、障がいを負のイメージでとらえることから脱却しようという立場。
「会社の工夫次第で障がい者は戦力になる」ことを実践している複数の会社の紹介があり、マクドナルドのフランチャイジー13店舗に11人の障がい者(知的が9名)を雇用している長崎の会社経営者は「彼らは(私を)泣かしてくれるけん」と、エピソードを交えてその運営について語ってくれました。大雪の日、誰も来ないので閉めようと外へ出たら、障がいのある社員が、ころばないようゆっくりとこちらに向かって歩いてきた、などのエピソードは、こちらもほっこりさせられました。 また、障がい者の雇用について、多様な人たちの多様性が生かされる、全員参加型の社会をめざすというタイトルで行われた講演は、いろいろと考えさせられました。
これまで、わが子に知的障がいがあるということで、社会との隔絶を感じたこともありました。子どもが高校生になると、親たちが集まれば、「どこの作業所に行った」だの「給金はひと月1万円、いや何千円のところもある」だの。進路の先生には「ダウンの子は一般就労は難しいですね」と言われ、「知的障がいのある子は、行けるところが限られている」と、思っていました。
それが、天と地がひっくりかえったようなカルチャーショック!
まだまだ、現状は厳しいのは確か。でも、大きく社会は動きつつある、というのを実感した交流会でした。
写真は、交流会の懇親会。スタッフとして参加した障がいのある人たち(黄色いTシャツ)と参加した経営者たちが舞台でいっしょに踊り出しました。