「書道」講師佐藤高翔先生の書家展を鑑賞

ドリプロスクールの「書道」の講師としてお世話になっています佐藤高翔先生の作品が出展されている書家展が続けてありました。

まず、2月に開催された「神奈川県代表書家展」。
128名の作品が出展されていました。

16日のギャラリートークでは、高翔先生がこれまでの歩みと作品の解説をされました。

高翔先生は、理系の大学を出られてエンジニアをされていたのですが、ずっと書への熱い想いを持ち続けられていて、遂にはエンジニアを辞めて書道の道へ入られたという異色の経歴をお持ちです。

先生が書かれた漢詩の一節「唯餘芳草…」についての説明で心に残ったのは、「歌謡曲でもオペラでも歌には、盛り上がりに向かって流れがあると思いますが、書にも流れがあり、出だしは静かに入り、そして一番の盛り上がりに向かって流れをつくります。」ということ。この書では『有残』に一番の勢いをつけて書かれたとのことです。

よく、文章を書くときに大事なのは「起承転結」と言われますが、書でも、出だしがあり受けて、盛り上がりがありそして結ぶ、という流れを感じて鑑賞するのも大事なんですね。

 

「吉福」と書かれた東山右徹先生は、トークの中で「書は二度と同じものは出来ない。偶発を楽しむこと。自分の考えていたものとは違うものが出来るというのも面白い」とおっしゃっていました。今の時代、メールやラインで済ませて手紙を書かなくなっていますが、手紙で出すから思いが伝わる、ということもあります。墨と毛筆に思いを込めて書いた字には独特の味わいがありますし、どんなにAIが進んでも、書の伝統は残していきたいですね。

 

もうひとつは、3月に銀座かねまつホールで開催された、高翔先生が師事する弓納持太無(ゆみなもちたいむ)氏のもとに会する書家の方たちの「独創」会選抜書展。

高翔先生は2作品が展示されていました。

右作品は、「独鶴(どくかく)窓に当たって松影(しょうえい)痩せ 老龍(ろうりゅう)洞に帰って 夕陰(ゆういん)涼し」(窓から見える松に鶴が止まり、すっきりした風情である。雲を呼ぶ龍が洞穴に帰り、夕風が涼しい)

書から、水墨画が浮かび上がってくるような風情を感じました。

 

たくさんの個性的な作品がありましたが、弓納持先生の「挑戦」は迫力がありました。

また、山岡鉄舟の直筆の書の展示もあり、剣の達人と言われる鉄舟の豪快な字が印象的でした。

 

なんだか背筋がシャンと伸びる心地よさがある空間で、気持ちが落ち着くいい時間を過ごさせていただきました。

 

 

 


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