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  • 執筆者の写真Satoko Utsumi

8月11日 レッスン風景

この日のレッスンは、「書道」「コミュニケーション」「ダンス」でした。

1時間目「書道」の佐藤先生は、ご自分の書道教室で教えていらっしゃるので、経験に裏打ちされたご指導が、ドリプロスクールの子どもたちの目を輝かせてくれます。


まず「自分で3回書いた作品のなかで、一番いいと思うものを先生に見せにくる」というルールの説明。いいのはどれか選ぶのも自分の眼を鍛えることになるとのこと。なるほど。


毛筆の作品を、乾かないまま重ねてしまうと墨で汚してしまいます。先生は、古新聞をホチキスで止め、ノートのようにしたものをつくってきてくださいました。一枚めくるごとに作品を挟んでいく、というアイデア、すごいです!

毛筆と硬筆を両方見てくださり、50分のなかでも、目に見えて字がきれいにかけるようになっていました。子どもたちの「見てよ!」の笑顔がいいですね!


2時間目「コミュニケーション」の時間は、社会に出たときに、人とのコミュニケーションをとるために役にたつであろう様々なことを、楽しみながら身につけていきます。

これから、いろんな場面で誰でも直面する「自己紹介」。


まず「自己紹介用基本パターン」のプリントを配りました。自分にあてはめ、お母さんとも相談しながら書き込みます。今後はそれをもとに、また応用していきながら自己紹介をやっていきます。



この日は、「ことばあそび」で、楽しくことばの感覚をみがきました。


「あたまに か のつく ゆっくりうごくもの」


なんだか、わかる人!


ほかに「あたまに ぽ のつく あかいもの」などなど・・・

日頃、こういった「ことばあそび」やクイズやなぞなぞって、なかなかやってみる機会がないですよね。すぐにはできるようにならないかもしれませんが、でも「どうせムリ」と思わないで、楽しい雰囲気をつくってやれば、「なんだろう?と考えること」そして「わかったときの嬉しさ」を体験することは、とても重要だと思います。


自己紹介のときなどに使える、ちょっとした手品の練習も。


眼と手の協応、指先の神経を使う練習にもなりますね。


3時間目「ダンス」は、広いアリーナを使いたかったのですが、あまりの暑さに断念。

今日のAyako先生のメニューは、前半は基礎のストレッチ、リズムトレーニング、キャッチボール、まねっこ。後半は表現力。ワンライン(一本の線を歩く)と即興で創作。最後に感想(フィードバック)50分間という時間の中で、いろいろなことをやりました。


Ayako先生から、レッスン後、メールをいただきました。そのまま転記します。


 

「ワークショップの内容は、事前に考えているのですが、参加者の様子を見ながら、やることを増やしたり、減らしたりして、調整していきます。


今日のテーマは「受け取る」。このテーマは、しばらく続けていく予定です。「受け取る」ことは、即興表現の基本です。・・・が、とっても難しいことなんです。


私たちの日常でも言えることですが、相手や状況を受け取れるとコミュニケーションがスムーズです。「私はこう思う(感じる)」だけを一方的に伝えることも良いのですが、「あなたはどう思う?(感じる?)、私はこう思う(感じる)」という交感ができるようになると、自然と人と仲良くなれ、お互いに助け合うことが出来るようになります。


ダンスを踊るときには、この「助け合い」がとても重要なのです。


レッスンを終え、私自身もワークを振り返りました。フィードバックも重要です。ここの場所では、表現者・アーティストとして、私も含めみんなが同じ立場で、仲間です。一人ひとりの力、個性がこの時間をつくっていきます。」

 

いただいたメールには、参加した子どもたちへのメッセージも書いてありました。子どもたちひとりひとりをよく見てくださって、ありがたいです。

子どもたちの動きに合わせて、Ayako先生が動きます。2人の動きがあいまって、ふたりでひとつのダンスがつくられていきます。







Ayako先生がおっしゃっているように、お互いの気持ちや動きを受け取りながら、助け合いながら、構成していくダンスです。















Ayako先生の師匠であり、振付師の香瑠鼓さんが提唱する「ネイチャーバイブレーション」の考え方に基づいた即興のダンスは、障がいのある子たちの可能性を伸ばす新しいダンスだと思います。

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